車に乗っていれば、週に一度はお世話になるガソリンスタンド。あまりに日常的すぎて、実は「なんとなくそう思ってるだけ」の思い込みがけっこう紛れ込んでいる場所でもあります。
「満タンよりこまめに入れたほうが燃費にいい」「たまにハイオクを入れると調子が良くなる」── どこかで聞いたこれらの説、本当なのでしょうか。
今日は、給油にまつわるよくある“説”を、「ウソ・ホント」で判定していきます。軽く読めて、ちょっと得する豆知識です。
説①「満タンよりこまめに給油したほうが燃費がいい」→ ほぼウソ(誤差レベル)
「ガソリンを満タンにすると車が重くなって、燃費が悪くなる」── これ、理屈としては間違っていません。ガソリンには重さがあり、たしかに満タンのほうが車は重くなります。
では、どのくらい違うのか。ガソリンは1リットルあたり約750g。50リットルタンクの車で、満タンとタンク半分では、その差は約18kg強です。
ただ、この重さが燃費に与える影響は、1%にも満たないとされています。1,000km走っても、ガソリン消費の差は1リットルにもならない計算。つまり、「燃費のために満タンを避ける」効果は、ほぼ誤差の範囲なのです。
それよりも、こまめに給油すると、その分だけスタンドに寄る手間と時間が増えます。燃費のわずかな差を気にするより、給油の回数を減らせる満タンのほうが、トータルでは合理的とも言えます。急な遠出やガス欠のリスクも減らせますしね。
説②「使わない車でも、ガソリンは満タンにしておくといい」→ 場合による
一方で、「満タン保管」が話題になるもう一つの理由が、タンク内の結露です。タンクに空きが多いと、内部で水滴(結露)が生じることがある、という話。これを防ぐために満タンがいい、と言われてきました。
ただ、最近の車は多くが樹脂製の燃料タンクを採用していて、昔ほど結露やサビを神経質に気にする必要はなくなっています。
むしろ注意したいのは逆のケース。車をほとんど使わない人が、満タンにしたまま長期間放置するのは避けたほうがいいです。ガソリンは時間が経つと酸化して変質し、揮発成分が抜けて劣化します。あまり乗らない車なら、満タンで寝かせるより、適量を早めに使い切るサイクルのほうが安心です。
説③「レギュラー車にハイオクを入れると調子が良くなる」→ ほぼウソ
「ハイオクは高性能なガソリンだから、たまにレギュラー車に入れるとエンジンにいい」── これもよく聞く説です。
結論から言うと、レギュラー指定の車にハイオクを入れても、故障はしませんが、期待するような効果もほぼありません。
ハイオクとレギュラーは「オクタン価」という数値が違うだけで、同じガソリンの仲間です。
車のエンジンは、指定された種類のガソリンで最も良く働くように設計されています。レギュラー仕様のエンジンにハイオクを入れても、劇的なパワーアップや燃費改善は起きません。エンジン内部が多少きれいになるといった程度のメリットはあるとされますが、価格差を埋めるほどの効果ではない、というのが実際のところです。
素直に取扱説明書で指定された種類のガソリンを入れるのがいちばん経済的で正解です。
説④「ガソリンと軽油を間違えても、まあ大丈夫」→ 完全にウソ(重大故障)
これは絶対に覚えておいてほしい、笑えないやつです。
ハイオクとレギュラーの入れ間違いは大きな問題になりませんが、「ガソリン」と「軽油」の入れ間違い(誤給油)は、エンジンに深刻なダメージを与える重大な故障につながります。ガソリン車に軽油、ディーゼル車にガソリンを入れてしまうケースです。
特に、レンタカーや代車など、普段と違う車に乗るときは要注意。「自分の車はレギュラーだから」という思い込みで、ディーゼル車に給油してしまう事故が実際に起きています。慣れない車に乗るときは、給油口や取扱説明書で燃料の種類を必ず確認してください。もし入れ間違いに気づいたらエンジンをかけずに、すぐにロードサービスなどに相談を。
説⑤「セルフ給油の静電気は、気にしなくていい」→ ウソ(きちんと除去を)
セルフスタンドで給油する前、給油機に貼られた「静電気除去シート」に触れていますか?「まあいいか」と飛ばしている方いませんか?
ガソリンは非常に引火しやすく、揮発した気体に静電気の火花が引火すると、火災につながる危険があります。特に空気が乾燥する冬や、服の素材によっては、体に静電気がたまりやすくなります。
給油の前には、必ず静電気除去シートに触れて放電してから、給油口を開けましょう。ほんの一手間ですが、安全のために欠かせない習慣です。また、給油中に車内に戻ったりすると、再び静電気を帯びることがあるので、給油が終わるまでは離れないのが基本です。
説⑥「ガソリンは腐らないから、何年でも大丈夫」→ ウソ
ガソリンは、永久に品質が保たれるわけではありません。前述のとおり、時間が経つと酸化して劣化します。
一般的に、ガソリンの品質が保たれるのは数ヶ月程度が目安と言われます。劣化したガソリンは、エンジンの不調や始動不良の原因になることも。
長期間乗らない車や、携行缶に保管したガソリンには注意が必要です(なお、ガソリンの携行缶での保管・運搬には法令上のルールがあるので、その点も守ってください)。
まとめ ― 一番大事なのは「指定どおり」と「安全」
いろいろな説を見てきましたが、まとめるとシンプルです。
満タンかこまめかは、燃費的にはほぼ気にしなくてOK(手間を考えると満タンが楽)。
ガソリンの種類は、取扱説明書の指定どおりが正解。
そして、誤給油と静電気にだけはしっかり気をつける。
これだけ押さえておけば、給油まわりで困ることはほとんどありません。
車のことで「これってどうなの?」と思ったら
給油に限らず、車に乗っていると「これって正しいのかな?」という小さな疑問は次々と出てきます。
そんなとき、気軽に聞ける相手がいると心強いですよね。
Drive Partnerは、北海道で車に乗る方の「困った」「これどうなの?」にお応えする相談窓口です。
トラブルの対応から、修理・点検のご相談、車の買い替えや売却まで、幅広くお手伝いしています。
「こんなこと聞いてもいいのかな」という小さな疑問でも大歓迎です。
車のことで困ったら、まずはお気軽にお声がけください。
今日の豆知識が、あなたの給油タイムをちょっと快適にすれば嬉しいです。
※本記事は一般的な情報をまとめたものです。使用する燃料の種類は、必ずお乗りの車の取扱説明書の指定に従ってください。ガソリンの取り扱い・保管には消防法等のルールがあります。給油の際は各ガソリンスタンドの表示・案内に従い、安全を最優先に行ってください。
Drive Partner
住所:北海道札幌市中央区南十一条西20丁目3-29
電話番号:011-796-3293
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